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Ouroboros(ウロボロス)とは

古代より伝わる象徴の一つで、己の尾を噛んで環となったヘビを図案化したもの。
ヘビは、脱皮して大きく成長する様や、その強い生命力などから「不老不死」の象徴とされているが、そのヘビが自らの尾を食べることで、始まりも終わりも無い完全なものとしての象徴的意味が備わった。
他にも「永続」「無限」「輪廻」など意味するものは非常に広い。

ウロボロスの起源は、紀元前の古代エジプト文明までさかのぼり、これが古代ギリシアに伝わり、哲学者らによって「ウロボロス」の名を与えられた。
以降、アステカ、古代中国、ネイティブ・アメリカンなど、様々な文化・宗教において見受けられるが、それらに共通して言えることは、「不吉なもの」として扱われる事はほとんどなく、「縁起の良いもの」としての意味合いが非常に強い。wikipediaより抜粋・加筆


改めまして、ようこそウロボロスクラフトへ。代表の杉森と申します。

私は、長い間、モノ作りに関わってきました。
大学卒業後、印刷物を扱うメーカーに5年間勤務した後、長年の夢を叶えるべく一念発起。小学生の時より、ずっと趣味としていたルアーフィッシングの世界に飛び込みました。
1999年の夏に、ルアーを始めとする釣り道具を製作するプロとしてブランドを立ち上げ、以降、幸運な事に、たくさんの方々からの御支援を頂いたお陰で、(今これを書いている2017年時点で)実に18年もの間、中断なく、それをライフワークとして参りました。

「趣味を仕事にしてメシを食う」事に関しては、しばしば議論の対象となり、そしてまた賛否の分かれるところではありますが、長い間、実際にそれで「メシを食って」きた私は、間違いなく、そうするべきと思う側の人間です。
勿論、仕事ですから、全てがうまくいくわけはないですし、苦労も(本当に)多いですが、今後もライフワークのひとつとして、この釣り道具を作るという仕事は続けていくつもりです。

話が少しそれてしまいました。
さて、趣味として、そして、仕事として“魚漬け”だった私に、ひとつの大きな変化がありました。大震災の傷跡がまだなお残る2012年の夏、我が家に家族が増えたのです。もともと、私達夫婦は犬が大好きだったのですが、念願叶い、一匹の子犬を迎え入れることができました。
私の“魚漬け”の生活に、更に“犬漬け”の生活が加わったのは必然の事でした。

当時、私は既に、釣りに使う革製品も多く手掛けていたので、愛犬の首輪を作るのも、これまた必然の事だったと言えます。勿論、首輪と言っても、それまで作ったことのない物だったので、初めて作った革の首輪は、ごくごくありきたりなもので、また、それに無理矢理取り付けた迷子札も、工房に転がっていた釣りに使う金属パーツに文字を彫っただけの、それはそれは粗末なものでした。

ただ、そこはやはりモノ作りを生業とする者の性と言うものでしょうか?子犬がすくすくと(丸々と)育っていって、首輪を新調する度に、「もっとカッコイイ首輪を!」とか、「ここをああすれば…」といった欲が出てくるもので、その結果として、3代目にして、今の製品のベースとなる仕様の首輪と迷子札が出来上がりました。
特に、迷子札に関して、当時既に、革製品に装着するための、ブランドロゴの入った真鍮製オリジナルコンチョを製作していたのですが、その製作技法を応用する事で、他にはない個性的な迷子札が作れることがわかりました。

3代目首輪(約2年間使用したもの)

先代よりも立派になった迷子札付き3代目首輪が完成した頃から、首輪を作るにしても、迷子札を作るにしても、それまでに培ったノウハウを十二分に生かせることに気が付きました。

そしてある日、決心します。

創作活動の幅を広げることにしました。
再び、一念発起することにしました。
再び、「好きを仕事にするべき」だと思いました。
歳を重ねる毎に重くなっていく腰を上げてみることにしました。
もう一足のワラジを履いてみることにしました。

ウロボロスクラフトを立ち上げることにしました。

さて、なぜここでウロボロスという言葉が出てきたのか?という事ですが、3代目の首輪を新調する時に描いたと思われるネタ帳を開くと、デッサンの横に、既に「ウロボロスタイプ」という記述を見ることができます。
「ウロボロス」がどう言うものか、既に何かで見聞きして知っていた私は、新しい首輪の形状を、「己の尻尾を噛む円状のヘビ」のイメージとダブらせていたようです。
ネーミングしたのが、デッサンを書く前だったのか?後だったのか?
正直なところ、今となってはよく覚えていないのですが、とにかく、新しいモノを作る際、それと形状が似たモノになぞらえてデザイン、ネーミング、キャラクター付けするのは、実は、私が普段の創作活動の中で昔からよくやっていた事でして、新たに首輪を作る際にも、例に漏れず、その悪癖が出てしまっていたようです。

その後、“ウロボロス”について調べてみると、ポジティブな意味合いが強いもの、縁起の良いものである事がわかりましたので、“幸運の蛇”として、首輪の商品名としてだけではなく、ブランド名としても、そのまま採用することとなった次第です。

すっかり、長文になってしまいました。まとめたいと思います。

日々、謙虚に色々なことを勉強しながら、ユーザー様に愛されるブランドとして、“ウロボロス”の蛇のように、太くはなくてもいいので、長く長く続けていければと思っております。
どうぞよろしくお願い致します。

最後に、言い忘れましたが、ヘビは苦手です…

2017年8月1日 記

■PLOFILE

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